モテ男の恋
10分くらい歩いて家に着いた。


「入って」


玄関を開けて、楽を中に入れた。


「お邪魔します」


きちんと頭を下げて、靴を並べて俺について家に入ってきた楽。


「俺の部屋は上がって右だから。先行ってて」


先に楽を上がらせて、俺は飲み物を用意して部屋へ行った。


ドアを開けると、楽はボーッと立っている。


「どうした?座ってて良かったのに」


「人んちで勝手にくつろぐのはダメだ」


固い楽に笑ってテレビを付けた。


「今何時だ!?」


「5時だけど」


「3chにしてくれ!」


テレビの前に正座して待つ楽。


子供みたいで笑ってしまった。
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