モテ男の恋
「まぁ、そんなことはどうでもいいんだが、お前佐々木 楽にちょっかい出してるらしいじゃん」


ちょっかい?


俺の本気の気持ちを周りの奴はちょっかいだと思っているらしい。


「あぁ?」


思わずイラついて睨みつけた。


すると、黒沢はビクッとして後ずさった。


「あ、遊びじゃねぇのか?」


「なんで俺がそんなことしなくちゃいけねぇんだよ。楽は遊びなんかじゃねぇ」


胸糞悪いこと言ってんじゃねぇ。


舌打ちして黒沢から目を逸らした。


ふと周りを見ると、シーンとして皆俺を見ていた。


見てんじゃねぇよ。


イライラして、教室から出た。


教室を出て、昨日楽と会った教室に来た。


俺の本気をちょっかいと思われていたなんて...。


思わずため息が出た。


思い出したらさっきよりショックを感じた。


考えるのも面倒になって机に顔を伏せて目を閉じた。
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