【完】マンガみたいな恋をしよう
「家が近くって言っても、篠原さんの方が少し遠いんでしょ?」
舜くんがなんで知って…?
…あ、ひろが言ったのか。
「私は颯くんに送ってもらうから、杏は舜くんに送ってもらいなさい」
そう言ってひろは、気づかれないように私にウインクをする。
…かわいい。
ってそうじゃなくて、
「舜くん、いいんですか…?」
「うん。ていうか俺が送りたいだけだから」
篠原さんは気にしなくていいの、と微笑む舜くん。