【完】マンガみたいな恋をしよう


「ところで篠原さん。颯は篠原さんのこと、杏理ちゃんって呼んでるよね?」


「え?うん、そうだけど…」


私がそういうと、舜くんはなぜか困ったようにはにかむ。





「えっと…その、俺も名前で呼んでもいいですか?」



「うっ、うん!!!ぜひ!!杏理ちゃんでも、杏理でも、杏でも、なんとでも呼んじゃってくださいっ!!!!」



なんて、ちょっと調子に乗ってしまった!!!

私なんかがこんなこと言ってごめんなさい!!!


しかしそれを聞いた舜くんは、少し考えたふりをし、



「じゃあ、杏理って呼ぶ」


そう言った。


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