【完】マンガみたいな恋をしよう



「あ、杏ちゃん!もうすぐ真広ちゃんのバスケの試合始まるから行こ!」


既に朝一で私が出るソフトバレーが初戦敗退で終えてしまったため、

ひろと別れてからしばらく色んな試合を見て回った私に、クラスメイトの女の子が声をかけてくれた。



私のそばまで駆け寄ってニコッと笑うその子は、

宮本 花音 -miyamoto kanon- ちゃん


名前の通り可愛くてふわふわした、なんていうか守ってあげたくなるような子だ。




「ほら、行こっ?」と可愛らしく言う花音ちゃんに返事をし、一緒に体育館へ向かう。

< 187 / 352 >

この作品をシェア

pagetop