【完】マンガみたいな恋をしよう
舜くんも飲み物持ってるだろうし、それに…
「こ…、こんな大勢の前で渡せない…」
そう、ここはグラウンド。
しかも今はもうおそらくサッカーしか試合が残ってないから、2年生がほとんど集まっているわけで…
こんな中で渡して、舜くんファンに睨まれたら…
そんなことを考えて身震いする。
「杏なら大丈夫よ。ほら早く買って来なさい」
「舜くんと喋れるチャンスよ?」
さっきまで渋っていたが、ひろのその一言で即頷いてしまう私。
あぁ…私ってつくづく舜くんに弱いんだな…