【完】マンガみたいな恋をしよう
その後、3人で話しながら舜くんを見つめていると
舜くんは私に気づいたのかクラスの輪を抜けて、息を切らしてこっちに走って来た。
「杏理…っ」
「舜くん、お疲れ様っ!すっごくかっこよかった!これどうぞっ!」
そう言ってさっき買ったスポーツドリンクを渡す。
舜くんはいきなり現れたスポーツドリンクに数回目をパチパチさせた。
「これ、俺に…?」
「うん!よ、よかったら…」
い、いらなかったかな…
そんな不安が心を埋める。
でも、舜くんは次第に笑顔になり「ありがと、杏理」と言って私の頭をなでた。