【完】マンガみたいな恋をしよう


その後、3人で話しながら舜くんを見つめていると

舜くんは私に気づいたのかクラスの輪を抜けて、息を切らしてこっちに走って来た。


「杏理…っ」

「舜くん、お疲れ様っ!すっごくかっこよかった!これどうぞっ!」


そう言ってさっき買ったスポーツドリンクを渡す。

舜くんはいきなり現れたスポーツドリンクに数回目をパチパチさせた。

「これ、俺に…?」

「うん!よ、よかったら…」


い、いらなかったかな…

そんな不安が心を埋める。


でも、舜くんは次第に笑顔になり「ありがと、杏理」と言って私の頭をなでた。

< 225 / 352 >

この作品をシェア

pagetop