【完】マンガみたいな恋をしよう


「違うよ…みんな、勘違いしてる。舜くんは性格悪くなんかないもん。

意地悪だけど、優しくて、友達思いで、だから自然と人が寄ってくるの。私は、そんな舜くんだから好きになったの」



私の必死さに、舜くんは照れた様子を見せ、
「杏理は俺のこと買い被りすぎだよ…」と右手で口を覆った。




「だって、本当のことだもん…」

そう言って私は頰を膨らまし、舜くんを見上げる。


< 236 / 352 >

この作品をシェア

pagetop