【完】マンガみたいな恋をしよう


「…っだからぁ、あーもう、ばか杏理。もう知らない」



なぜか私を見て同じように顔を真っ赤にした舜くんは、それを隠すように、

今度は少し強引に、私にキスをした。



さっきとは違い、長い、長いキス。


苦しいけど、とても幸せで。

あぁ、両思いなんだなぁ、と実感する。




そしてしばらく重なっていた唇が離れ、私はもう足に力が入らなくなって舜くんに寄りかかる。

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