【完】マンガみたいな恋をしよう
「杏理、見て。もうすぐ頂上だよ?」
舜くんの言葉に反射的に窓を見ると、
「うわぁぁ〜〜…!!きれーー!」
そこには街中の電気でライトアップされた、クリスマスにはもってこいの景色が広がっていた。
その景色を見てしばらく感傷に浸っていると、後ろから「杏理」と名前を呼ばれる。
「舜くんっ、見て見て!人がちっちゃく…っ!?」
ちゅっ…
興奮して笑顔で振り向くと、私の視界は一瞬にして舜くんでいっぱいになる。
「ふ、不意打ちだよ、舜くん…」