【完】マンガみたいな恋をしよう
もっと、もっと…と思ってしまう私も重症だ。
しばらく舜くんのキスに翻弄されていると、首に冷たい感触がした。
ゆっくり唇が離れ、首元を見ると。
「舜くん…これ…」
私の首には、可愛らしいネックレスがつけられていた。
「メリークリスマス。
…ん、思った通り、よく似合ってる」
あまりにも優しく笑う舜くんに、思わず涙が出てきた。
「杏理?いやだった…?」
涙が止まらない私を見て、舜くんは困ったように私の顔を覗く。
私は頭をぶんぶん横に振って、自分から舜くんに、キスをした。