【完】マンガみたいな恋をしよう
「舜くん…」
私はたまらなくなり、舜くんにぎゅっと抱きついた。
「杏理?どうした?」
「…ちゅー、して?」
素直に出てきた言葉に驚きながら、舜くんはぷいっとそっぽを向く。
「…杏理、今どういう状況かわかってる?」
「え?」
どういう状況って…?
私の頭にははてなが浮かぶ。
そんな私とは裏腹に、舜くんはじりじりと私を追いつめ、ついに私はベッドに倒れこんだ。
どき、どき…
心臓が派手に暴れ出す。