【完】マンガみたいな恋をしよう


「杏理…」


そう呟いて、舜くんが私の服に手をかけた







_______その瞬間



「杏理ーーっ!ケーキ出来たわよ〜降りてらっしゃい!」



1階から大声で叫ぶお母さんの言葉を聞いて、舜くんの手はパッと離れる。



しばらく2人で見つめあい、どちらからとなくふっ…と笑い出す。



「…ケーキだって。行こっか?」


「…うん」


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