【完】マンガみたいな恋をしよう
「お前、去年もそう言ってチョコクッキーがなぜかカレーの味したじゃねぇか…」
はるは袋を受け取ろうともせず、怪訝に視線を落とす。
「そ、それは!チョコレートとカレールーをちょっと間違えただけだもん!!!」
「チョコとカレールー間違えるってあんたどんな目してんのよ」
去年のバレンタインは散々だったなぁ…
毎年のことだけど、はるとひろはカレー味のクッキーをその場で吐いてしまった。
「う…で、でも!今回はちゃんとチョコ入れたもん!味見もしたから!!」
ほら!とチョコクッキーを無理やりはるの口へ押し込む。