【完】マンガみたいな恋をしよう
はるは超絶イヤそうな顔をしながらも、もぐもぐ口を動かす。
「…あれ?ちゃんとチョコクッキーだ」
「でしょ!?今回こそは自信作なんだから!」
はるは「いけるいける」と言って残りも食べる。
ふん、私がいつまでもできないと思ったら大間違いなんだからね!!
「はぁ…17年目にしてやっとちゃんとしたクッキーが作れるようになったのね…」
「…ひろ、なに」
ボソッと呟くひろを瞬時に目を光らせて睨むと、「…なんでもないわよ」と言ってさっと顔を背けた。