【完】マンガみたいな恋をしよう


「わ、私、今日帰ったらもう一回作る…」


「それがいいわね…」



はぁぁ〜…今日舜くんにケーキあげれないのかぁ…


昨日頑張ったのになぁ…



しゅん、となりながらひろとはるの間を歩き、学校に着く。


すると下駄箱で靴を脱ぐ舜くんに会った。



「あ、杏理。おはよ」


「お、おはよ〜…」


…言えない!!チョコレートまずいからあげれませんなんて!


そう悟った私は、「じゃ、じゃあね!」と言ってはるとひろを引っ張って足早に教室に逃げ込んだ。

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