【完】マンガみたいな恋をしよう
「〜〜ありがとう」
「…っ、こちらこそありがとう…告白してよかった…っ」
…え?
聞こえてきたのは、女の子と、舜くんの声。
そっとのぞいて見ると、女の子は泣いていて、舜くんはふわりと微笑んでいた。
こく…はく?
ありがとうってことは、舜くんもあの女の子のことが好きってこと…?
ぐるんぐるん、と嫌な考えが頭を駆け巡る。
気づいたら舜くんと女の子はいなくなっていて、私は急に力が抜けてその場にぺたんと座り込んだ。