【完】マンガみたいな恋をしよう


弱々しく呟いた私に焦れったくなったのか、ひろはバンッ!と机を叩いて私に顔を近づけた。



「…もうっ、杏!今すぐ舜くんに会いに行きなさい!」



「弱気にならない!それでもし振られたら、舜くんが所詮その程度の男だったってことでしょ」




けっ、と付け足してあからさまに嫌そうな顔をするひろ。




いつにも増して熱気が漂うひろに、なんだか笑いがこみ上げてきた。


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