【完】マンガみたいな恋をしよう
「うん…。また見ちゃった」
「また最後のシーンは見れなかったの?」
「うん。ほんとに、この夢なんなんだろうねぇ?」
困った顔をしてひろに笑いかけると、
ひろはなにか考え込んでいる。
「そろそろ、なにかあるのかも…」
「え?」
聞き取れなくて、聞き返すと
「なんでもない、ほら先生きたわよ」
と言ってはぐらかされた。
様子のおかしいひろを不思議に思いながらも、私は席についた。