【完】マンガみたいな恋をしよう
颯くんを見送り、ひろたちの元へ戻る。
「おかえり。野々原、なんて?」
「なんか私に聞きたいことあるから、って放課後話すことになった」
「あと、ジュースももらっちゃった!」とオレンジジュースを見せる。
「よかったわね」とひろは微笑む。
「野々原が話したいことってなんだろな?」
告白だったりして、とにやにやしながら私を見るはる。
…こ、告白!?
「ないないないっ!!(笑)颯くんみたいな爽やかイケメンが、私なんかに告白するわけないじやーんっ!」
そう言いながらはるをバシバシ叩くと、「イテッ」と思いっきり睨んでくる。
「聞きたいこと、ねぇ〜……もしかしたら、杏が舜くんのこと好きってこと、バレたんじゃない?」