【完】マンガみたいな恋をしよう
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「もうこんな時間か」
颯くんはよいしょっと立ち上がり、カバンを持つ。
「よし、帰ろっか!」
送ってくよ、と言ってはにかむ颯くん。
「いや、家すぐそこだから大丈夫だよ!」
さすがに悪いし…
「何言ってんの、外真っ暗なんだから危ないでしょ」
ほらいくよ、と私の手を取り歩き出す。
「あ、ありがとう…」
やっぱり優しいなぁ…
お兄ちゃんができたみたいだよ!