【完】マンガみたいな恋をしよう
「だからっ…!…あぁもう、この子は本当にっ…」
ちょっとまってね、と言い両手で顔を覆う。
「颯くん?」
「あぁもう!なんなんだよ〜…」
ふぅ、とひとつため息を落とすと、
「ほらご両親心配するから家入りな」と言って私の背中を押した。
「うん!ほんとにありがとね颯くん!」
そう言って私は、家に入った。
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「あぁもう…舜より早く杏理ちゃんに会ってたらなぁ…」
外で颯くんが頭を抱えてたなんてことは、知る由もなかった。