【完】マンガみたいな恋をしよう
「野々原くんにも何か考えがあるんでしょうけど…」
いかにも「野々原くんじゃ心配です」っていう顔をしてため息をつくひろ。
…ちょいと失礼だよお姉さん。
「まあまあ、颯くんも親切で協力してくれるって言うんだよ?すごくいい人だよねぇ!」
私だったら、初めて会った子の恋を協力しようなんて考えもつかないよ〜
「…あんたの話を聞く限り、その親切な野々原くんもあんたに落ちてそうだけどね」
「罪な女だわ…」と私を哀れむ。
「な、なんで!?私何かした!?」
昨日は完全に野々原くんのペースで、私なんにもしてないよ!!
あ、哀れむような目で見ないでぇ〜…