ずるいです……部長。


たしかに部長は鬼かも知れない。だけれど、誰よりも尊敬できる上司だ。

部内でも信頼が厚い。人使いが荒いのは自尊心を満たすためでも傍若無人でいたいわけじゃない、仕事のため。

休む暇なく次から次へと仕事をこなすもので、いつも誰かしらから、ねぎらいの言葉をかけられている。

そんな部長の背中を見ていると、じっとなんてしていられないわけでして。

休日出勤だろうが、残業だろうが……とにかく仕事がたくさん欲しかった。

まだ私は雑務しかさせてもらえないけれど、その1つ1つが私にはとても大切で。

いつか企画を自ら立案したり、書店を巡ったり、会社に大きく貢献したいという野望がある。

< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop