カモフラージュ
真由美さんが、フーと溜息を吐いた。
「大丈夫ですか?用事が出来たのなら
別の日でも良いですよ?」
「良いのよ、マスターからだから」
真由美さんは、寂しそうに俯いた。
千尋は、横目で美月に合図をする。
でも《言い難いー!》の顔。
だよねー?
仕方ないかっ・・・
「真由美さん?
マスターって最近変わりましたよね?
なんか、素っ気ない感じがするんですけど
あたし達にも、前とは態度が違うんですよ
真由美さんにばかりくっ付いてるから
嫉妬してるんですかねぇ?ハハ」
それには答えず、小さな声で話し出した。
「あのね、言い難い事なんだけど
マスターが浮気してるの」
『はい?』
2人は驚きながらも
真由美さんから目を離さない。