カモフラージュ

「どうしてですか?」


「今は、そんな事に時間を使いたくない!」


真由美さんは、珍しく言い切った。


「どうゆう事ですか?」



真由美さんは、ウーロン茶を一息で飲み


重大発言!


「私ね、1周年でお店辞める事にしたの」


『えええええ?????』


今度は2人で、店内中に聞こえる程の大声。


「以前から、ネイルアートに興味があって

 勉強を始めたの。

 彼と仕事をするのも嫌だし

 良い機会かなぁ思って・・・」



唖然。



「真由美さんがいなくなったら、寂しい!

 あたし、憧れなんです!!!

 真由美さんみたいになりたいと思ってぇ」


千尋は、目を潤ませながら訴えた。


「そうですよ!

私も、真由美さんがいなくなると悲しいです。

 折角みんなで楽しく仕事が

 出来るようになったのに!」


美月も泣きそうな声。




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