カモフラージュ

そうだ!


この店で、あたしのお客さんになって


くれた人達に申し訳ない!


それに、その人達と会えたのも


この仕事が楽しいと思えるようになったのも


居場所があると思わせてくれたのも


全部この店!



そして、美月に会えたのも!


あたしもこの店が好き!


マスターが声を掛けてくれなかったら


今頃どうしてるかなぁ・・・



決めた!!!



急いで美月に電話をした。


「決めたよ!」


「辞めない!でしょ?」


「なんで分かるの?」


「千尋の事はなんでも分かるの!

   そんな薄情な事はしないと思ったし!」


「美月はそれで良い?我慢出来る?」



ごめんね、わがままで




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