カモフラージュ
千尋はバックを持ち、鍵を掛けて
彼の後を着いて行った。
進行方向を見てもそれらしい車は無い!
別に高級車を期待してた訳じゃ・・・
でも・・・これ?
って、車だった。
まあ、前を向いて走ればOKなんだけどね
ドアを開けてくれたので
ちょこんと頭を下げて乗り込んだ。
「さあ、何処へ行きますか?」
「何処でも良いです」
彼は、行き先も言わずに走り出した。
まさか、いきなりホテルに連れ込まれる
なんて事は無いよね?!
高速に乗って北へ。
「突然すいませんでした。
迷惑じゃなかったですか?」
「全然」
「さっきもそうだけど
この前も、恥ずかしい所をお見せして・・・
美月に聞いたんですけど、好きですって
連発してたみたいで・・・すいません」
「嬉しかったよ!」
こっちを向いてあの笑顔・・・ん~近いっ!