カモフラージュ

用を済ませ、タバコが吸いたいので


喫煙ルームへ行くと、彼もいた。



「あっ、ありがとうございます」


缶コーヒーを買ってくれてたので


財布から小銭を出し、彼に差し出した。


「はぁ?」


不思議な生き物を見た様な目をしている。


「コーヒー代です。

    奢ってもらうのは申し訳ないから・・・」


「フフ!面白い子だねぇ?」


「ごめんなさい。

      可愛くないですよね?」



彼がお金を受け取らないので


千尋は立ち上がり、売店で甘栗を買った。


「栗嫌いですか?コーヒーのお返しです。

              一緒に食べましょう」
 

「好きだよ、車で食べよう」


彼が立ち上がったので、着いて行くと


また、ドアを開けてくれた。



自然だなぁ・・・ある意味尊敬しちゃうよー!


いやー、最初だけかっ?!




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