カモフラージュ

「聞いてくれ!

 真由美とは上手くいってなかった。

 本業が忙しくなったのもあったし

 ネイルの事で頭がいっぱいで

 ゆっくり話す時間も無かった。

 店の事もあって、最初は反対したけど

 意思が固く、結局、賛成する事にしたんだ」



「あたし達も気づいてました。

 真由美さんとマスターの微妙な雰囲気は。

 でも、あたし達が口出しする事じゃないと

 思って・・・

 でも、真由美さんの元気がないので

 心配で、千尋と話を聞きました。

 そしたら、マスターが浮気してるって!」


バン!


美月がテーブルを叩いた。



「千尋達に気づかれない様に

 気を付けていたけど・・・

真由美がいなくなって気が抜けたのかな?

 あっ、悪い、こんな言い方・・・

 でも、真由美にばれて、喧嘩になって

 1度は別れたんだぁ」


マスターはうな垂れた。


「マスター何故ですか?

    あんな綺麗な奥さんがいるのに

      どうして純ちゃんなんですかー?」


美月の怒りが収まらない。




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