カモフラージュ

純ちゃんは、鬼の様な形相で


外にまで聞こえそうな大声を出した。


「何?あたしが綺麗じゃないって?

 あんたにだけは言われたくないわよっ!

女はねぇ、綺麗なら良いって物じゃないの!

 ちゃんと、男の人を立てて

 可愛く甘えて、甘えさせれる女!

 後、1番大事なのはSEXの相性よ!!!

 あんたみたいな子供には分からない

 でしょうけどねえ?!」


美月は唇を噛んで、純ちゃんを睨んだ。



その言葉を聞き、千尋は静かに口を開いた。


「マスター純ちゃんの言った事?」


マスターが頷いた。


「真由美さんはそうじゃないと?」


「・・・」


「好きなんですか?」


「ああ・・・今は・・・」


「今はって、酷くな~い?」


純ちゃんの甘えた声。



『キモ』


美月と千尋でハモってしまった。




< 157 / 325 >

この作品をシェア

pagetop