カモフラージュ
暫くして、ドライブに誘われた。
断る理由もないし、彼もいないのでOKした。
それからは、バイト先に迎えに来てくれて
食事に行ったり、話もたくさんした。
何度かホテルへも行った。
お互い好きなんだろうけど
深くは踏み込まない関係だった。
高校を卒業して、バイトを辞めたので
会う事も無くなった。
3日後。
「ホントお久しぶりです」
「元気そうで良かった」
「健一さんに会えなくて
落ち込んでると思ってましたぁ?アハハ」
「千尋の笑顔は癒されるんだよね~」
フフッ!
「そう言えば、お願いってなんですか?」
「今度、店を出すから手伝って欲しい。
キャバクラじゃなくて
楽しくお酒が飲めるスナック。
カウンター越しだから変な事もされないし
俺がマスターだから安心!
奥さんも一緒だし!」
なんだか凄く楽しそうに話ている。