カモフラージュ

千尋は、美月のタバコを揉み消す。



「なんか・・・・・波乱万丈」


「うん・・・

   良い事は少ないのに・・・悪い事は・・・」


また、溜息。


「でも、千尋がキレたの初めて見た。

 ちょっとビックリしたけど

 気持ち良かったー!!!

 純ちゃんも頭下げてたし!

 まあ、悪いとは思ってないだろうけどね!」


「あたし、キレると口が悪いから・・・

 ごめんねぇ、あたしのわがままで

 美月には迷惑掛けてばっかりだね?」



ホント、申し訳ない



「それは良いって!前にも言ったでしょ?!」


美月の笑顔に励まされた。


「ねぇ、真由美さんに言う?」


「それを私に聞く?」



そうだよねぇ


決められないよねぇ


あたしも決められないよぉ




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