カモフラージュ

和馬に話を聞いてもらって


少し、不安な気持ちが和らいだ。


「ありがとうございます」


ペコリと頭を下げた。


「店も探してみるよ」


「あっ、それは良いです!

     其処まで迷惑掛けれませんから。

         また、決まったら連絡します」


「どうして?

     決まるまで、連絡くれないの?」


「そうゆう訳ではないですけど・・・」



目線が合い、和馬が近づいて来た。


そして、唇が触れた瞬間・・・


千尋は逸らしてしまった。



すると、和馬は肩で息をして呟いた。


「好きな人が出来たんだね?」


「・・・」


「ヒロ?」


「ごめんなさい」


「誤る事じゃないよ?」


和馬は、前を向いたまま黙ってしまった。




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