カモフラージュ
美月の部屋に、2人で帰った。
馬鹿騒ぎしながら飲んでたので
酔い覚ましに、ホットレモンを作ってくれた。
「何があったの?」
和馬との事を全部話した。
「辛かったねぇ?
でも、社長さんも辛かったと思うよ?」
「どうして?」
「それは、千尋が大事だから・・・」
「でも・・・彼女には出来ないって」
「我慢してたんだと思う。
本当は、千尋を抱きたかったんだよ!」
美月の眼力に圧倒されそう。
「そんなぁ・・・」
和馬の顔を思い出す。
「耐えられないって」
「当たり前じゃん!
今までの様に、ご飯やゴルフに誘われて
帰りにキス出来る?出来ないでしょ?
そんなに器用じゃないでしょ?
千尋の事、1番分かってる人だよ!
千尋が苦しむのは見たくなかったんだよ!
本気だったんだよ!」
美月が、いつのまにか大人になってた。