カモフラージュ
「真由美さん、間に合うんですか?」
「これは在庫だから、倉庫行きなの」
席に案内して、コーヒーを入れてくれた。
向かい合って座ると
突然、真由美さんが頭を下げた。
「どうしたんですか?」
「もう一度ちゃんと謝りたくて・・・」
そう言って、話始めた。
真由美さんは、全部知っていた。
純ちゃんの顔も見たくないし
マスターとも、一緒に仕事出来ないので
あたし達に押し付けてしまった。
自分の事しか考えられなくて・・・
結局は、逃げた!と。
あたし達が辞めると聞いて
千尋達も気づいたんだと・・・
だから、マスターを攻めて攻めて
それで、喧嘩になり
此処に寝泊りするようになった。
店が起動に乗り
1人でも子供を養えるようになったら
離婚すると決めたと。
真由美さんが離婚したら・・・純ちゃんと?
それは無いか!