カモフラージュ

「真由美さん、間に合うんですか?」


「これは在庫だから、倉庫行きなの」


席に案内して、コーヒーを入れてくれた。



向かい合って座ると


突然、真由美さんが頭を下げた。


「どうしたんですか?」


「もう一度ちゃんと謝りたくて・・・」


そう言って、話始めた。



真由美さんは、全部知っていた。


純ちゃんの顔も見たくないし


マスターとも、一緒に仕事出来ないので


あたし達に押し付けてしまった。


自分の事しか考えられなくて・・・


結局は、逃げた!と。


あたし達が辞めると聞いて


千尋達も気づいたんだと・・・


だから、マスターを攻めて攻めて


それで、喧嘩になり


此処に寝泊りするようになった。


店が起動に乗り


1人でも子供を養えるようになったら


離婚すると決めたと。



真由美さんが離婚したら・・・純ちゃんと?


それは無いか!




< 193 / 325 >

この作品をシェア

pagetop