カモフラージュ

シュンが部屋に戻り、冷蔵庫を開けた。


「何か飲む?」


「お茶があれば」


「俺、ビール飲んでも良い?」


「うん、1本位じゃあ酔わないよね?」


「うん、お茶代わりだね」



チャンネルを変えると


面白そうな映画がしていたので


2人で真剣に見てしまった。


そのままテレビの画面を見ていると


急に、エッチな画像が目に飛び込んできた。


何故か、2人とも黙って見てる?


リアクションに困って横を向くと・・・



寝たの?


緊張と期待?と不安が一気に吹き飛んだ。



明かりを最小限にして


シュンの寝顔を見て、気持ちが安らぎ


千尋も目を閉じた。



けど、眠れない。


こんなに早く寝ないからなぁ


それに、隣に人がいると気を使うのかなぁ


何度か寝返りを打ち


ボーと薄暗い天井を見ていた。




< 213 / 325 >

この作品をシェア

pagetop