カモフラージュ
シュンが部屋に戻り、冷蔵庫を開けた。
「何か飲む?」
「お茶があれば」
「俺、ビール飲んでも良い?」
「うん、1本位じゃあ酔わないよね?」
「うん、お茶代わりだね」
チャンネルを変えると
面白そうな映画がしていたので
2人で真剣に見てしまった。
そのままテレビの画面を見ていると
急に、エッチな画像が目に飛び込んできた。
何故か、2人とも黙って見てる?
リアクションに困って横を向くと・・・
寝たの?
緊張と期待?と不安が一気に吹き飛んだ。
明かりを最小限にして
シュンの寝顔を見て、気持ちが安らぎ
千尋も目を閉じた。
けど、眠れない。
こんなに早く寝ないからなぁ
それに、隣に人がいると気を使うのかなぁ
何度か寝返りを打ち
ボーと薄暗い天井を見ていた。