カモフラージュ
早い時間に、ワッキーが差し入れを持って
やって来た。
「来なくて良いって言ったのに!」
「美月、折角来てくれたんだから」
「そうだよ!再就職祝いだから」
ワッキーは、ケーキの箱を差し出した。
みんなの分も考えてくれてたくさんある。
千尋がお皿に取り分け
他の女の子?に持って行くと
みんな笑顔でワッキーに礼を言った。
「ありがとう。
やっぱりワッキーの顔見ると安心するよ」
千尋の言葉に、美月は機嫌を直した。
「ありがと」
ちょっと照れてる。
「おう」
「でも、ホントにもう、来なくて良いからね!
此処の店高いから、破産するよ」
千尋が、小さな声で伝えた。
「分かった」
頷くワッキー。