カモフラージュ
パチン!
美月が、掌を叩いた。
「そう言えば、川崎さんって・・・
どうしてるのかなぁ?」
良いフリをありがとう
「あのさぁ、その事なんだけど・・・」
「どの事?」
ワッキーがボケる。
「もー!川崎の事!
実は・・・フフ」
思わず、にやける。
「千尋、もしかしてーーー?!」
美月の目が変わった。
「うん。
いつ言おうかと思ってたんだけど・・・
お正月に会ってから、そうなった」
千尋は、2人の顔色を伺う。
「マジ?」
ワッキーは唖然。
美月は《フーン》と言ったまま黙っていた。
「軽蔑する?
マスターにあんな事言ったのに・・・
でも、諦め切れなくて・・・ごめんね、美月」
千尋は、顔の前で手を合わせた。