カモフラージュ
でも、美月の表情が硬い。
「怒ってる?・・・もしかしてヤキモチ?」
ワッキーの冗談に、美月が怒った。
「なんでヤキモチなのよ!違うよ!
今まで黙ってた事に腹が立ったのっ!」
「そっち?」
そっちかぁ
不倫の事かと、心配したよー!
「美月、ごめん。
反対されたらと思って・・・」
千尋は、事の成り行きを2人に話した。
「ん~~~
川崎さんかぁ・・・
千尋が、初めて好きになった人だし・・・
でも、確かに良い事ではないわっ!
聖菜さんの言った事も正しい!
それに、不倫が大変なのは
真由美さんを見て分かってたと思うけど?
まぁ、それでも、会いたかったんだよね?
半端な気持ちじゃなかったんだよね?
覚悟も出来てるんだよね?」
「うん!!!」
元気に答える。
「じゃあ、反対しない。
でも、絶対ばれないようにするんだよ!」
「絶対にね?!」
美月が笑ってくれた。