カモフラージュ
此処は居心地が良かった。
あたし達の事を悪く言わないし
2人とも楽しいし、シュンの事も聞けるし
あたしの知らないシュンを見れるから。
「俺、千尋ちゃんの事、妹みたいに思ってて
可愛くて仕方ないんだぁ」
お酒がまわったヒデさんが、ポツリと言った。
「そうそう、本当に心配してるみたいよ。
千尋ちゃんは辛くないのかなぁって
シュン君と一緒にいて
本当に幸せなのかなぁって
俺に何が出来るのかって、いつも言ってる」
奥さんが教えてくれた。
「ありがとうございます!幸せですよ!
正直、奥さんに嫉妬したりもするけど
愛してくれてるのが伝わってくるから
一緒にいれるだけで嬉しいです。
あっ、凄い恥ずかしい事言ってますね?
すいません、ハハ」
「可愛い!本当に好きなんだね?
シュン君が惚れるのも仕方ないわぁ?!」
奥さんも笑ってくれた。