カモフラージュ
冬空に変わった頃には
新しい店にも慣れて、楽しく仕事をしていた。
前の店のお客さんにも案内状を出したので
たくさんの人が来てくれてた。
単価が安いので、ワッキーも来れるし
千尋は、中学の悪仲間達にも知らせた。
久しぶりに会う彼等は、千尋の変化に驚き
何故か《惜しい事したー!》と叫んだ。
みんな、それなりに大人になって
もうすぐ結婚するヤツもいた。
バイク転がして、朝まで遊んで
まともに学校も行かなかったのに・・・
それが結婚かぁ
早いなぁ
あたしはいつになるだろう
考えた事ないなぁ
今回も、シュンには店の名前を言ってない。
でも、若いお客さんが多いと心配してた。
だからか、最近は毎日連絡をくれる。
《今日も、仕事頑張って!》
《あまり、羽目を外すなよ!》
《愛してるよ!》
シュンの《好き》が《愛してる》に変わってた。