カモフラージュ
ヒデさんは、どうして良いか分からず
ずっと、千尋の背中を撫でていた。
「どうして、どうして
追いかけて来てくれないのぉぉぉ?」
「言い訳が出来ないから・・・」
「そんなの、ズルイよぉぉぉ」
「隼介を攻めないでやって・・・
アイツも苦しかったんだぁ
千尋ちゃんを悲しませなくないのは
アイツも一緒だから・・・」
「イヤー!!!!
なんで?なんでそんなに優しいのぉぉぉ?」
「俺にも責任があるから・・・
ごめんね、千尋ちゃん」
「シュンじゃなくて・・・
ヒデさんを選べば良かったぁぁぁ」
「千尋ちゃん、そんな事言うな!
隼介が悲しむだろ?!」
強い口調で言い、身体を離した。
「ごめんなさいぃぃぃ」
「ゆっくり話がしたいから、車取って来る。
此処にいて」
ヒデさんが来てくれて良かった。
あのままだったら・・・