カモフラージュ
「ごめん・・・
笑うトコじゃなかったね?」
「ホントだよ!
でも、千尋の笑った顔が1番好きだから!」
「ありがとう!
あたしも、たぶん、好きだと思う。
でも、アキラ程じゃないけどねぇ」
「正直だねぇ?!
まぁ、そのうち逆転するよ!」
「根拠のない自信!」
アハハ!アハハ!
ガッシャーン!
その時、キッチンで大きな音がした。
そして、純ちゃんが勢いよく店から出て行き
マスターが追い掛けた。
どうしたんだろう?
「純ちゃん、アキラ君の事好きだったのね」
真由美さんが呟いた。
『え?』
美月と千尋は顔を見合わせて
驚きの声を出し
アキラは眉間にシワを寄せた。