カモフラージュ
真由美さんは、顔を近づけた。
「同じ人を好きになったのなら、
2人とも気が合うと思うけど・・・」
沈黙。
「純ちゃんには、もっと大人っぽい人が合う
と思うよ!純ちゃんも美人だし・・・
その気になれば・・・
〇〇さんも純ちゃんの事本気みたいよ!」
「気休めですか?」
ボソ。
「そんな事・・・」
「純ちゃん、あたしもアキラが好きだから
ちゃんと付き合いたいんだ!」
純ちゃんは、ずっと俯いたままなので
目線は合わない。
「純ちゃん・・・」
マスターが声を掛けた。
「ごめんね。
私も本気だったから・・・
でも、アキラが千尋を好きなら
諦めないと駄目だよね?!」
千尋を見て、軽く笑った。