カモフラージュ
半信半疑だったけど、礼は言わないと・・・
「ありがとう。
あたしはみんなで、楽しく、仲良く
仕事が出来れば、それで良いから!」
「そ・う・だ・よっ!」
両手でVサイン!
美月の明るさで、少し場が和んだ。
そして、真由美さんが純ちゃんを連れて
みんなから少し離れた。
「純ちゃんごめんね。
キツイ言い方して」
「いいえ、私が悪かったんですから。
みんなに嫉妬していたんだと思います」
「どういう事?」
「私ー、わがままなのでー
女王様みたいになりたいんですー」
「意味が分からないんだけど?」
「私だけを見て欲しい!!!って事です」
「純ちゃん?・・・・・・・」
「真由美さんや千尋みたいに、綺麗で
誰からも好かれる人には絶対分からない!
壊してやりたくなるんです!
ターゲットが欲しくなるんですよ!」
悪びれた様子もなく、足を組み替えた。