カモフラージュ

マスターと純ちゃんも


遠くのテーブル席で笑っていた。



「ワッキー君?これを履いて

     あたしは、あなたと何処へ行くの?」


「何処へ行くのぉ?」


友達が追い討ちを掛ける。


他のお客さんにも聞こえていたので


みんなに注目され、笑われている。



「違うよ!

   コンビニだから何も無くてぇぇぇ

     千尋に似合うかなぁと思ってぇぇぇ」


もうレロレロ!


「似合うと言っても、見た事ないでしょっ!」


「もう、ホント馬鹿なんだから~!アハハ」


美月のツボにハマったらしい。


「お前のそういう所、憎めないよなー!」


ワッキーは、頭を掻きながら苦笑い。



千尋は、ワッキーの腕を引き寄せ


耳元で囁く。


「良いわよ!行きましょう!

            見せてあげるぅ」


少し色っぽい声で言い


人差し指で背中をクルクル。




< 45 / 325 >

この作品をシェア

pagetop