カモフラージュ
マスターと純ちゃんも
遠くのテーブル席で笑っていた。
「ワッキー君?これを履いて
あたしは、あなたと何処へ行くの?」
「何処へ行くのぉ?」
友達が追い討ちを掛ける。
他のお客さんにも聞こえていたので
みんなに注目され、笑われている。
「違うよ!
コンビニだから何も無くてぇぇぇ
千尋に似合うかなぁと思ってぇぇぇ」
もうレロレロ!
「似合うと言っても、見た事ないでしょっ!」
「もう、ホント馬鹿なんだから~!アハハ」
美月のツボにハマったらしい。
「お前のそういう所、憎めないよなー!」
ワッキーは、頭を掻きながら苦笑い。
千尋は、ワッキーの腕を引き寄せ
耳元で囁く。
「良いわよ!行きましょう!
見せてあげるぅ」
少し色っぽい声で言い
人差し指で背中をクルクル。