カモフラージュ

すると、茹ダコみたいに赤くなった。


「照れてる?」


「ウルサイ」


ちょっと膨れる。


「ねぇ、どうするぅ?」


機嫌を取る為、甘えた声を出すと


真剣な眼差しを返された。


「駄目だよー!千尋とは駄目!

             だって俺・・・・・」


「知ってるよ!」


「何を?」


千尋は、口パクで《美月》と言った。


「嘘?」


「バレバレだよぉ」


「マジで?でも、千尋も好きだよ」


「あたしも好きだよ」


『友達としてね!ニコッ』


「ありがとう!わざわざ買いに行ってくれて」


「おう!」



ホントは、来てくれただけで嬉しかった。


赤い顔も可愛かったよ。




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