カモフラージュ
気まずい雰囲気を変えよう
「ご飯は?」
「食べた」
「そっかぁ」
効果なし
「どこか静かな所が良いなっ」
明るい声を出してみた。
「ホテルへ行く気分でもないんだろ?」
「あ、うん」
アキラは暫く走って、公園に車を止めた。
「あのね、気を悪くしないで聞いて」
千尋は、勇気を出して話した。
「で、どうしたいの?」
「どうって、どうにかならないかなぁと
思って聞いてるんだけど?」
「身長差は変わらない。
痛いのは、サイズが合わないから?
それとも千尋がしたいと思ってないから?
俺が下手だから?」
「そんな事言われても・・・
あたしだってそんなに経験無いし」
「俺だって無いよ!千尋が3人目!
最初の子は2回だけだし!」
アキラは声を荒げた。