カモフラージュ

千尋は、俯いていたので名前を呼ばれた。


「でも、本当は違うよね?」


返す言葉が見つからない。


「何?千尋」


「言わないで下さい!」


「何?何?」


美月は興味深々。


「ごめん、言ったら怒られそうだから」


和馬は美月の肩をポンポン!


「なんかよく分からないですけど

 社長さんって

千尋の事よく分かってるみたいですよね?」


和馬は、美月を見ながら首を振った。



心の奥を知られてる・・・見透かされてる


大人だから見えるの?


それとも才能?


少し怖いなぁ



でも、同じ位、和馬が気になって


もっともっと知りたいと思った。


それと、美月の頭ではなく


肩に手をあてたのも気になっていた。




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